2014年10月25日土曜日

別離の夢を見たその後

卒業シーズンになると、やたらめったら別れをテーマにしたブログ記事やサイトが増えて、人気を集めます。
卒業式の時、こんな事を言って、一人で勝手に別離ロマンティストを演じようとしていた同級生がいました。
これから先、もっともっと沢山の出会いと別れを繰り返していく訳じゃないですか。
そう、彼と別離がつらいんじゃなくて、そこにいる事が辛かっただけ。
その証拠に、彼女は他の先輩に握手と写真撮影を求めていました。
私たち同級生はみんな解っていたので、バカじゃないのって言っていましたが、それでも、まだ彼女が自分との別離が辛くて涙を流していると思いたい友人でした。
卒業式で愛しの人に別離のが辛くて泣くというのは、せめて大学位までお預けにして欲しいものですよね。
事実、今でもその同級生たちとは親しくしているし、月に一度は会っています。
嫌いな先輩との別離を喜ぶ感動の涙かも知れないとか言って笑っていたクラスメイトもいたけど・・・。
けれど、今思えば、高校生の頃からそこまで重たく別離という事を考えなくてもいいんじゃないのかなぁ。

別離に夢を抱ければ、マジ、それはそれでほんと素敵な事だろうとは思いますよ。
彼女は、ただ単に花粉症の持ち主で、天気のとてもよかった私たちの卒業式の日の中庭は、彼女にとっては辛い場所だったのです。
結局はそんな卒業式での別離シーンに夢を抱いている人も、実は多いんじゃないかと思ったりもしますね。
ただ、入学式シーズンになると、今度は出会いをテーマにしたブログやサイトが急増するのもまた事実。
喜んでも悲しんではいけない訳だから、うん、もし彼女が本当に彼の事が好きだったとしても、いえいえ、本当に好きだったら泣かないでしょう。別離は悲しいもの、確かに、人目もはばからずワンワン泣く人だって少なくありません。
みんな、憧れの先輩や先生との別離が辛いなんて語っていますよね。
別離の瞬間は確かに辛いけど、卒業式の別れは、永遠の別れにならない事も大いにあります。

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